「天ぷらすげー好きだけど、毎日食ったら気持ち悪いなって・・・」
待望の新シーズンがスタートしたテラスハウス東京編(2019-2020)第2話で、あるメンバーより放たれたこの発言を拾い上げ、南海キャンディーズの山ちゃんが命名したのが、「天ぷら事件」です。
事の発端は、メンバー同士による価値観の衝突。
最初は、お互いの仕事について軽い会話を交わしていただけでした。
しかし、仕事に対する価値観が違うメンバー同士が、お互いの言い分を言い合っているうちに、次第に白熱。
「ひとつのことに集中するべきか、それともいろいろやるべきか?」
という議論へと発展することに。
その議論の末、「いろいろやるべき」との信念を持つメンバー(Aさんとしておきましょう)から放たれたのが、天ぷら事件と呼ばれるきっかけにもなった冒頭の言葉です。
「天ぷらすげー好きだけど、毎日食ったら気持ち悪いなって・・・」(だからいろいろやるほうがよくない?)
YOU さんを初めとするテラハウォッチャーズにも酷評された、何ともイマイチな例えでした(笑)
この議論について、個人的には「好きにしたらえーやん!」って感じ。
でも、もしも
「仕事(ビジネス)で成果を出すためにはどちらがいいか?」
という議論であったならば、迷わず
「ひとつのことに集中すべき!」
と答えます。
このことは、かの有名な経営哲学者、ピーター・ドラッカーも書籍内で口酸っぱく伝えていますよ。
どの分野にも通用する、普遍的な成功法則なのです。
色々なことに手を出すと、成果を出しにくくなります。
Aさんは、「いろいろやっても、どれも同じモチベーションでやれる」と自慢げに言ってましたが、
いくらモチベーションを高く保てたところで、人間の時間は限られています。
新しいことに次から次へと手を出していれば、必然的に1つ1つに集中できる時間は減ることに。
結果、成果は出にくくなってしまいます。
いろいろと手を出している人が、1つのことに1日何十時間もかけてる人に、同じ分野で勝てるでしょうか?
勝てるわけがありませんよね。
議論の場でこんなこと言ったら、「勝ち負けじゃない!!」って反論されそう(笑)
やりたいことがたくさんあること自体は、いいことです。
視点が増えますからね。
視野が広がり、より良い発想(ブレークスルー)が生まれることもあるでしょう。
ただやはり、成果を出せるかどうかは別問題。
Aさんいわく、「目標を決めたら、逆算しなきゃいけないからヤダ」だそうですが、これって目標がないって言ってるのと同じです。
目標なく成果を出せるわけがありません。
ということは、Aさんはそもそも成果を出すつもりがない・・・?
そう考えると、Aさんがいろいろな仕事をする目的は、「楽しく生きられればいい」ということなのでしょうか。
それなら納得です。
「成果にこだわらず楽しく生きる」
これもひとつの答えでしょう。
しかし何度も言うように、成果を出すことを目的・目標とするならば、集中は必須です。
「やることを1つに絞る」というのは、他のすべてを犠牲にすること。
成果を出すうえで、「他を犠牲にする決意をすること」は、とても大事なことなのです。
事実、成果を出す人は、ひとつのことをやり切っています。
プロ演奏者しかり、プロスポーツ選手しかり。
たとえばスポーツで、野球とサッカーを半々でやっていたら、どちらのプロ選手にもなれないでしょう。
関ジャムで引っ張りだこのピアニスト、鎧塚さんも、まずはピアノを極めてから本当にやりたかった俳優業をやり始めたと言っていました。
彼らの成功こそが、「やることを1つに絞り、成果を出すことに集中する」という成功法則が正論であることの証明です。
いろいろと手を出し、捨てられないものが溜まっていけば、言い方は悪いですが、それはゴミの山です。
ゴミ山の中から、輝くものを探すやり方もあるかもしれません。
しかしそれよりは、原石を磨きまくって輝かせるほうが早い。
ただ何事にも例外、というか規格外(いわゆる天才)は存在します。
芸能人で言えば、星野源さんが俳優、音楽、本の執筆と、複数のことで成果を出している代表例ではないでしょうか?
こういう人たちになろうとするのは間違いです。
というわけで再度結論。
『仕事で成果を出したいならば、他はすべて捨て、1つのことに集中せよ』
あなたも何らかの成果をビジネスに求めるのであれば、ぜひ参考にしてみてください^^
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