【起業5年後の生存率15%】の衝撃の真実!→30年前の製造業の話

【起業5年後の生存率15%】の衝撃の真実!→30年前の製造業の話

 

(個人事業主の…)

  • 起業1年後の生存率60%、4割方廃業
  • 起業5年後の生存率15%、8割方廃業
  • 起業10年後の生存率6%、9割方廃業

 

よく見かけるこれらの数字。

 

 

「本当か?」

 

 

と疑いたくなるほど悪い結果なので、
データの出元を探してみたら、
衝撃の事実が発覚しました!

 

 

起業後の生存率データの調査対象は、なんと製造業限定だった!

とにもかくにも、まずは、
元データの集計対象に関する注意書きをご覧ください。

 

統計の設計上、集計対象は製造業に限られ、
また従業者4人以上の事業所に限定されていることに留意が必要である。

出典:2006年版「中小企業白書」

 

 

・・・え、製造業?

 

しかも従業員4人以上に限定?

 

現代起業の主流とも言える、
インターネットをつかって(ブログやSNSなどのメディアを運営して)、
パソコン1台で個人で起業する情報通信業には、
まったくあてはめることができないと判明!

(しかも84〜02年頃の調査結果だし、
91〜93年のバブル崩壊とカブってるし・・・)

(さらに言うと、
日本でブログが普及しはじめたのは2002年頃・・・)

 

なので、このデータをもとに言えることは、
以下の2つくらいでしょう。

 

  • 個人の製造業での起業は厳しい
  • 経営年数が増えると、経営が安定する傾向にある

 

そもそも製造業で起業する場合、
工場などの設備投資が必須なので、
多額の借金をしなければいけません。

 

さらに製造業の利益率は、業界平均で25%程度。

 

製造業の利益率

出典:経済産業省「平成10年 商工業実態基本調査報告書」

 

倒産した個人事業主は、
経営理論も学ばず、
高度経済成長期+バブルで貯めた貯金をはたいて、
夢だけで工場を立ち上げ、
吹けば利益が飛ぶような危うい経営をしていた・・・

 

なんてことが、想像に難く(かたく)ありません。

 

これに対し、現代のパソコン1台で起業するスタイルは、
借金をする必要もなければ、
従業員も雇う必要もないし、
利益率も90%を軽く超えます。

 

このように、製造業と情報通信業では、
赤字のリスクや、経営のむずかしさが大きくことなります。

 

以上により、製造業の生存率データ(しかも20〜30年前)を、
インターネットをつかった情報通信業の起業にあてはめ、

 

「やれ成功がうんぬん、
やれ失敗がうんぬんと語ることはおかしい」

 

というわけです。

 

ではそろそろ、
さまざまな詭弁を生んだ、生存率データのお目見えです。

 

開業年次別 事業所の経過年数別生存率

個人事業主の起業後の生存率

出典:2006年「中小企業白書」

 

データの見方

たとえば、起業から2年経過後の生存率を求める場合、
1年経過後の生存率62.3%に、
2年経過後の生存率75.9%をかけて、

62.3 (%) *75.9 (%) = 47.3 (%)

で、2年経過後の生存率は、47.3%となる。

 

この要領で起業5年後、10年後の生存率をもとめると、

 

  • 5年後:25.6%
  • 10年後:11.6%

 

となり、ネット上でよく見かける生存率と、
おおむね近い値が算出されます。

 

たしかに良い数字とは言えません。

でも製造業です。

 

むしろ、見る側からしたらかなり悪い数字です。

でも製造業です。

 

いいや、5年後の生存率は82%が正しい!

これでは起業を目指す人への印象が悪すぎるので、
このデータへのカウンター要素として繰り出されているのが、
以下のデータです。

 

2011年時の企業の生存率

出典:2011年「中小企業白書」

 

このデータによると、

 

  • 5年後の生存率:82%
  • 10年後の生存率:70%

 

となっています。

 

しかしこのデータには欠点があります。

 

  • 業界ごちゃまぜ
  • 個人事業主だけじゃない

 

という2点です。

 

もともと生存率が高い傾向にある法人企業や、
もともと生存率が高い業界もふくまれています。

 

個人が情報通信業で起業した場合の生存率を語るには、
いささか適していないと言えます。

 

じゃあ、けっきょく何を見るべきなのか?

残念ながら都合の良いデータはなく、
情報通信業の廃業率から推察するしかないですね。

 

業種別の開廃業率の分布

出典:2017年「中小企業白書」

 

上記データのとおり、情報通信業の廃業率は、
3%後半〜5%となっています。

(とはいえこの数値も、
個人、法人の区別がないことに注意)

 

この廃業率を参考にして、
毎年5%廃業を5年くり返すと・・・

 

95 (%) *95 (%) *95 (%) 95 (%) *95 (%)=77.4%

 

起業5年後の生存率は、77.4%とでました!

 

ちなみに、10年後の生存率は59.9%です。

 

毎年5%で固定するのもおかしな話なので、
あくまで参考程度ではあります。

 

しかし前章のデータと、
はからずも似たような結果になったので、

 

  • 起業5年後の生存率:8割
  • 起業10年後の生存率:6〜7割

 

が、まぁ実態に近いのではないかとおもいます。

 

10年で、10人に6〜7人は生き残るってことなので、
特段悪い数字ではないですよね。

 

やっぱり例のデータの、

「起業1年後に4割が廃業」

は、インパクト強すぎですね。

何度も言いますが、製造業の話です。

 

生存率がすべてじゃない

起業5年後の生存率が約8割という、
それらしい数値はでてきたものの、

「5年後に2割は廃業するってことだから、
そんなのリスクがありすぎる!」

これが一般の人の反応だとおもいます。

 

しかし、そもそも廃業しない事業なんてありません。

 

全事業の平均廃業率は3.5%で、
サラリーマンだろうが、起業家だろうが、
毎年平均3.5%は会社がなくなっているのです。

(もちろん経営手腕にもよりますが)

 

そもそもこのご時世、
終身雇用ができるほど長く続く事業なんて、
誰にもつくれません。

 

20年も30年も通用する事業モデルが終わりを迎えたからこそ、
終身雇用制度は崩壊したからです。

 

これからは、
小規模なビジネスをいくつも立ち上げる起業がスタンダードになってくるでしょう。

(というかすでにそうなってる)

 

たとえば、
ブログで稼いでいた人がYouTubeでも稼ぐようになったり、
物販(Amazonせどり等)で稼いでいた人が、
ブログでも稼ぐようになったりといった感じです。

 

ビジネスの流行り廃りが急激に早くなったので、
1つのビジネスしかやっていないのは、
リスクが高いのです。

 

何度も起業するのが、起業家の本質

「卵は1つのカゴに盛るな!」

という投資の金言も、
おなじこと(1つだけはリスクが高い)を伝えようとしています。

 

手に入れた10個の卵を1つのカゴに入れて、
そのカゴを落としてしまったら、
10個ぜんぶが割れてしまいますよね?

 

これとおなじで、

1つのビジネス(カゴ)しかやってないと、
いくら収入(卵)が増えたとしても、
そのビジネスが廃れたら(カゴを落としたら)、
収入がゼロになるリスクと隣り合わせということです。

 

反対に、

複数のビジネスをやっていれば、
そのうちの1つがダメになっても、
即座に食べていけなくなることはありません。

 

5年後の生存率、77.4%?

 

じゅうぶんじゃないですか!

 

「1つのビジネスだけで一生食べていく」

という既成概念から解放されましょう。

 

金銭的なリスク(借金)なしでできるビジネスがたくさんある時代なので、
黒字は減れど、赤字にはなり得ません。

 

そういったビジネスを2つ、3つ立ち上げ、
うまくリスクヘッジ(リスク回避)しながら経営をしていく。

 

これが次世代の起業家の、あるべき姿ではないでしょうか?

 

ではでは(`・ω・´)ゞ

 

【参考文献】


あなたにふさわしいのは、
どちらの人生ですか?

↓↓ 選択肢【A】 ↓↓

↓↓ 選択肢【B】 ↓↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です