会社には、4つの「ジンザイ」が居る。
- [人財] とは、平均を上まわる成果をあげる、
会社にとって非常に有益な人のことである。
- [人材] とは、平均的な成果をあげる、
会社にとってそこそこ有益な人のことである。
- [人在] とは、平均以下の成果しかあげられないが、
会社にとって無益とまでは言えない人のことである。
- [人罪] とは、ほとんど成果をあげられない、
会社にとって無益・有害な人のことである。
ゆえに、“人財”を目指すべきである。
・・・って、ちょっと待ってください。
これってめっちゃ会社目線じゃないですか?
社員目線で見たらこうなります。
- [人財] とは、平均を上まわる成果をあげ、会社に得をさせて、
自分は非常に損をする人のことである。
- [人材] とは、平均的な成果をあげ、会社にまぁまぁ得をさせて、
自分はそこそこ損をする人のことである。
- [人在] とは、平均以下の成果をあげ、会社に少し損をさせ、
自分はまぁまぁ得をする人のことである。
- [人罪] とは、ほとんど成果をあげず、会社に大損をさせるが、
自分は非常に得をする人のことである。
おっと。
通説とまったく逆になってしまいましたね。
そうです。
純粋な損得だけで考えると、
- [人財と人材] は会社に得をさせるが、
その成果に見合った給料はもらえない
- [人在と人罪] は会社に損をさせているにもかかわらず、
出した成果以上の給料をもらっている
という奇妙な関係性が見えてきます。
「報酬」って、どっちの漢字も“むくいる”って意味ですけど、
会社は僕らの頑張りにむくいるどころか、
逆のことしちゃってますよね。
それなのに“人財を目指せ!”って、
都合が良すぎませんか?
本当に人財を目指すべきなのでしょうか?
そうはおもえません。
じゃあ、人罪を目指せばいいのか?
それは極論です。
まわりに(故意に)迷惑をかけてまで、
目指すべき場所ではありません。
というわけで、
会社への貢献度と、報われ具合のバランスを取って、
[人材] か [人在] を目指す
のがオススメです!
こう言うと、
きっとつぎのような反論が出てくるとおもいます。
「故意にサボる(手を抜く)のは、
自分のためにならない!」
と。
たしかに〜!!
入社して3〜4年くらいまでの人にとって、
このアドバイスは正しいでしょう。
しかし、中堅社員にとってはどうでしょうか?
会社が未開拓の分野にどんどん進出していくので、
入社後3〜4年経っても、
あたらしいことがどんどん学べてスキルアップできる、
活き活きとした職場・・・
なんてことは稀で、
変わり映えのしない仕事を、
毎日淡々とこなしている。
という職場がきっと多数派。
そのような職場で3〜4年も経てば、
[人財] と [人材] の人たちの仕事の効率は、
入社した頃の何倍にも高まっているでしょう。
その状態でがむしゃらに働けば、
[人在] 以下の人たちの、
何倍もの量の仕事を処理することが可能です。
しかし、そのような [人財] 的な働き方をしたところで、
処理した仕事量と報酬が釣り合うでしょうか?
おおよそ釣り合いません。
[人材] 以下の社員たちにくらべて、
会社に大きく貢献していますが、
その分、給料を大幅に損します。
“故意にサボる(手を抜く)のは、
自分のためにならない”
たしかにこれは正論です。
しかし、
つねにあたらしいことにチャレンジできる職場でなければ、
数年で知識・スキル的なレベルアップは頭打ち。
何の収穫もない、成長できない仕事なのに、
量だけたくさん処理させられることになります。
そのくせ、給料は上がらないので、
やればやるだけ損をします。
それでも、サボっちゃいけないのでしょうか?
サボったら、[人在] 以下なのでしょうか?
そうではないですよね。
- たとえサボっていても、
会社の利益に貢献する働き方をしていれば、[人材] 以上。 - 一見、模範的な働き方 (サボらず真面目に一心不乱に仕事をする)
をしているように見えても、
仕事の効率・品質が悪ければ、[人在] 以下。
なのです。
だとしても・・・!
「サボったらまわりに悪影響をおよぼす!」
という意見があるとおもいます。
一理あります。
しかし、
あなたの会社でも社員の半数以上はマジメに働いているとおもいますが・・・
会社の売上げは、右肩上がりでしょうか?
社員の給料は、うなぎ登りですか?
そうではないとおもいます。
なぜか?
「利益構造に欠陥がある」からでしょう。
ある海外の会社では、
つぎの2つの製品を生産していました。
- 少量生産の「製品A」
- 大量生産の「製品B」
あるときこの2つの製品の製造コストを比較してみたところ、
経営陣はその結果に腰を抜かしました。
製品Aの製造コストは、製品Bよりも500000%高かったからです!
打ち間違いではなく、500000%です!
信じられますか?
よくよく考えてみれば、何も不思議はありませんでした。
製品Aは、1つ製品を生産するのに、
熟練した職人の技術が必要不可欠だったり、
時間がかかりすぎていました。
対して製品Bは、
人の手がほとんどかからない、自動生産でした。
製品Aは手塩にかけた製品ゆえ、
さぞ利益にも貢献しているだろうとおもいきや、フタを開けてみれば、
利益の足を引っぱっているだけだったのです。
同社は儲からない製品Aを、
膨大なコストをかけて生産しつづけていたのです。
その事実に気づいた同社の経営陣は、
製品Aの製造をやめること決めました・・・
(リチャード・コッチ「人生を変える80:20の法則」より筆者再編)
この例のように、
「そのことをいくら頑張ったところで、
実り(報酬・成果)が少ない」
ということが、この世のなかには往々にして存在します。
その代表例と言っても過言ではないのが、
「サラリーマンの仕事」
ではないでしょうか?
(連絡事項だけの会議とか、まさにそうですね。
メールでいいわ!w)
利益が少ない仕事をやっているからこそ、
たとえ社員全員がマジメに働いたところで、
得られる果実が少ないのです。
年1500〜2000時間働いて、
年15万前後の昇給しかしない(ましてや上がらないことだってある)とか、
おおよそ狂気の沙汰。
サラリーマン社会がラットレース(働いても働いても資産が増えない)
と呼ばれるのには、こういった背景があるからです。
使命感を持っていたり、
社会的な意義があってその仕事をするのでないかぎり、
実りの少ない仕事に打ち込むべきではありません。
そんなことをすれば、
あなたの“時間というもっとも得がたい貴重な資源”が、
あなたや家族のためにではなく、
会社のために浪費されつづけることになります。
会社で [人財] 的な働き方をして、
あなたがそれに見合った利を得られるどうかを、
慎重に見極める必要があるのです。
実りが少ないと気づいたら、
できればその仕事を盲目的に頑張るのはヤメて、
適度にサボり、
仕事以外で実りの多いほかのことに時間をつかいたいところ。
たとえば、
- 副業やってスキルアップしたり(稼いだり)、
- 早く帰って趣味に打ち込んだり、
- 家族との絆を深めたり・・・
これらのほうが実りが多いし、
僕らの人生はきっと良くなることでしょう。
さまざまな職種があれど、
その働き方は、6タイプに分類されます。
どの働きが自分に合ってるかを知って、
今後の身の振り方を考えてみませんか?
↓
ではでは(`・ω・´)ゞ
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