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むかしむかし、都のちかくに、
『竹取りのおきな』
と呼ばれるおじいさんが住んでいました。
おきなはたいそう竹取りが上手で、
いや・・・上手すぎたのかもしれません。
どれくらい上手だったかと言うと、
とある地主の領地の竹林を壊滅させ、
御用になった黒歴史もあるほどです。

そんなおきなが、いつものように竹を取りに行くと・・・
なんと!!!
光っている竹があるではありませんか!
その光る竹を・・・

と切ってみると・・・


と、断末魔の叫びが聞こえ・・・

竹のなかに、チン

おきなはそのチン竹林な女の子を連れ去り、
『かぐや姫』と名づけ、
若い奥さんとともに、たいせつに育てました。
かぐや姫を連れ去ってからというもの、
不思議なことが起こるようになりました。
具体的には、おきなが竹を切ると、
竹のなかにお金が入っていたのです。
おきなはそのお金を、若い奥さんにせっせと貢ぎました。
おかげで奥さんとのあいだに大きなトラブルもなく、
かぐや姫はすくすくと育ち、
若い奥さんの影響もあってか、
それはそれは美しいギャルへと成長しました。
その美しさは国中に知れわたるほどで、
うわさを聞きつけた5人の貴公子が、
かぐやギャル姫へ求婚をせまります。
第1の貴公子
「いしつくりのみこ」

イシッ・・・イーシッ・・・

イーッシシシシッ!

ぼくちゃんと結婚ヌしてくださイシッ!

ねぇマジキモいんだけど。

じゃあさ、「天じくの国にある石のはち」を持ってきたらしてやんよ。

イーッシシシシッ!
数日後・・・

これがイーッシシシシッのはちでイシッ!

何でも鑑○団に出したらニセモノだったんだけど。

失せろやッ!


これは、これで・・・

イーッシシシシッ!
第2の貴公子
「くらもちのみこ」

もちもちっ♡

もち肌の…くらもちだお♡

ぼくと結婚すればキミも…つるもちだお♡

ねぇ男でつるもちとかマジキモいんだけど。

じゃあさ、「真珠の実がなる金の枝」を持ってきたらしてやんよ。

もちもちっ♡
数日後・・・

ハイッ! これが、ぼくのお肌のようにつるつるな真珠の実がなる金の枝だお♡

えっ・・・ことのほかキレイなんだけど・・・

あの〜、代金まだなんで、払ってもらえます?

ウソつくなんてサイテー。

失せろやッ!


さ…最上級の誉め言葉だおッ♡
第3の貴公子
「あべのうみうし」

もぉ〜ぼくと結婚しちゃいなさいッ☆

ねぇマジキモいんだけど。

つーか男運ないの、誰のせい?

じゃあさ、「燃えない皮ごろも」を持ってきたらしてやんよ。

もぉ〜、仕方ないなぁ☆
数日後・・・

もぉ〜、見つけるの大変だったゾ☆

ハイ、これが燃えない皮ごろもでぇす☆

え、普通に燃えたんだけど。

あ、あ、もぉ〜コラ!なんてことするんだッ☆

失せろやッ!


もぉ〜、キミに飼われたかったのにな☆
第4の貴公子
「おおとものみゆき」

トモちゃんです!

ボクと結婚してくださぁいぃ〜!

ねぇガタイ良いのに女々しくてマジキモいんだけど。

じゃあさ、「龍の首にぶら下がった光る玉」を持ってきたらしてやんよ。

え、ドラゴンボールゥ〜?

わかったぁ〜探してみるね!
数日後・・・

ハイ、ドラゴンボ〜ルゥ〜!

ドラゴンレーダーもないのにどうやって探したわけ?

失せろやッ!


やぁだぁ〜!タコじゃなぁいぃ〜!
第5の貴公子
「いそのかみのまろたり」

キミの美しさは、まるで宝石箱やぁ〜!

ぼくらは赤い糸でむすばれる、運命やったんやぁ〜!

ねぇ赤い糸とかマジキモいんだけど。

じゃあさ、「ツバメの巣のなかの子安貝(こやすがい)」を持ってきたらしてやんよ。

えぇスパイスやぁ〜!
高所のツバメの巣にて・・・

これがこやすがい〜!

そしてぼくが、ナイスガイやぁ〜!

おわっ・・・予想ガーーーイ!!!
まろたり、落下死。
ラスボス:みかど
かぐやギャル姫のうわさは、ついに都の皇帝の耳にまでおよびました。

ギャルとやら?余はそちがたいそう気に入った。

おきならに死ぬまで「ベーシックインカム」を約束するゆえ、余の妻とならんか?

ねぇマジことわりにくいんだけど。

こう見えて、けっこう世間体気にするタイプだし。

えーっと・・・花嫁修業しないとだし、まだおきなたちといっしょにいさせてくんない?

そちの言い分はもっともじゃ。

準備がととのうまで、余は待っておるぞ。
さすがにみかどのお誘いともなると、
あからさまに拒んではおきなに迷惑がかかると踏んだギャル。
となると、ほかの5人のように、
足蹴にするわけにはいきませんでした。
そのことを知ってか知らずか、
みかどは毎月のようにギャルの家を訪問し、
プレッシャーをかけていくのでした。
「結婚して」
「まだ待って」
の押し問答がつづき、
およそ3年が経過したある日・・・

さすがの余でも、しんぼうはこれまでじゃ!

ギャルの家へ、人をつかわせぃ!
そのころギャルは・・・

あいつマジしつけ〜

・・・あっ、アタシいいことおもいついちゃった。

オッキーちょっと耳かしてぇ〜


シクシク・・・

シクシク・・・

ねぇオッキー?
アタシ、生まれた星に帰らないと・・・

今まで育ててくれて、ありがとうンゴ♪


都にて・・・

みかど様ぁぁぁ!!!

ご結婚はなりませぬ!

「ギャル」なるものはぁっ!

うっ・・・!

うっ・・・?

ううっ・・・!!!

うっ・・・?

うう宇宙人でしたぁぁぁッ!!

あああ、あなや!!!

しかしその見解、間違っておらぬ気がするぞ!
モノやお金では人の心は買えない
この物語から学べることです。
普遍的であたりまえのことですが、
ブログで稼ぐとなると、途端に忘れてしまいます。
文章術や心理学を学び、
“テクニックで”人の心を動かそうとします。
それもこれも、
🔴商品を買ってもらいたいがため
にやることです。
たしかに、テクニックをつかえば、
読者さんの反応が良くなることもあります。
でも、けっきょくさいごには、
心(情熱)
なんです。
求婚してくるキモい男たちに、かぐやギャル姫は、
「探すのが不可能なモノ」を探してくるように言いました。
遠回しにことわられているにもかかわらず、
男たちはそれに気づかず、
指定のモノを探してこれば、
求婚に応じてくれるとおもっていた・・・
つまり、モノでかぐやギャル姫の心が動くとおもっていたのです。
ブログもこれとおなじ間違いをしがちで、
テクニックで誘導して、たとえそれが成功しようが、
この人はちっとも自分のことを考えてくれてないな・・・
と読者さんにおもわれてしまったら、関係はそれまでです。
たとえば商品のレビュー記事で・・・
販売者の回し者が書いたような内容を、
誰が読みたいとおもいますか?
カタログやホームページを見ればわかる情報を、
誰が知りたいとおもいますか?
こういう内容の記事は、たとえるなら・・・
買う気はないけど家電を見ていたら、
販売員が近づいてきて、
聞いてもないのに販売トークを延々と聞かされる
みたいなものです。
ハッキリ言って、テクニック以前の問題。
ぜんぜん読者さんの立場で考えられてない!
(言いながら耳が痛いです)
それなのにテクニックばかり身につけても、
豚に真珠です。


文章を読めば、書き手の意図や人柄なぞは、
透けて見えてしまうものなのです。
とはいえ、テクニックやデータに罪はありません。
- どんな一文が効果的か?
- リンクボタンは何色がいいか?
そういった実験・検証までが悪いというわけじゃありません。
数値を計測し、改善することは、
ネットビジネスの売上げを伸ばすには、
非常に有効なアプローチです。
ただ、そのことばかりに気を取られ、
肝心の内容が自分本位(稼ぎたい!)になってしまっていたら、
いつまでたっても反応は良くなりません。
🟢読者さんの立場で考え
🟢テクニックに頼りすぎず
🔴情熱を持って真摯に
記事を書いていきましょう!
・・・・ということを、この記事を書きながらぼく自身、
あらためて気づかせてもらいました。
読んでくれてありがとうございます。
ではまた!(`・ω・´)ゞ
テクニックを学んでも、結果が出なくてモヤモヤしてるブロガーさん