とある会社に、真面目で、正直ものの、
30代のサラリーマンがいました。
来る日も来る日も会社に出社し、
夜遅くまで残業。
彼はそれを苦ともおもわず、
会社のために頑張ることを、
誇りにさえ感じていました。
とうぜん彼は、
同僚や上司からは、
とても良い評価を受けていました。
(給料はともなっていませんでしたが)
仕事へのモチベーションは高く、
会社のアウトプット品質の向上のために、
全力をかたむけていました。
命を燃やし、
人生を掛けていたとさえ言えます。
ある日、
そんな誠実な彼のもとに、
上司から昇進話が舞い込んできます。
「とうぜんの結果」
だと、努力が報われた想いで胸がいっぱいでした。
もちろん、快諾しました。
しかし話を持ち掛けられて以降、
一向に上司からの音沙汰がありません。
モヤモヤした気持ちのまま、
人事発表の日を迎えました。
「このご時世に、回覧手渡しは時代遅れだろ・・・」
と毒づきながらも期待に胸を膨らませる彼のもとに、
ついに回覧がまわってきました。
ドキドキしながら中身を見たつぎの瞬間・・・
彼は背もたれにカラダをあずけ、
天をあおぎ、
肩を落とし、
何ものかに生気を吸いとられたかのように、
グッタリとしてしまいました。
書いてなかったからです・・・
そこに彼の名前が!!
その日の帰り道。
彼はまっすぐ家には帰らず、
湖のある公園に寄り道をして、
何を考えるでもなく、
ただただ湖のほとりをぐるぐると歩いていました。
もう何週歩いたかもわからなくなってきた、
そのときです。
ズザザザーッッ!!ドンッ!
「アイテテテッ!!」
うわの空だった彼は、
ちょっとした段差につまづき、
派手に転んでしまいました。
その拍子に彼の体内から、
“タマシイ的な透明な丸い何か”が飛び出しました。
その透明な丸い何かは、
水晶玉のような実態を帯びたかとおもうおと、
そのままいきおいよく転がって、
湖のなかに「チャポン」と音を立ててしずんでいきました。
「今のは何だったんだろう?」
不思議におもった彼が、
湖のなかを現き込んだ、つぎの瞬間!!!
なんと湖から、
ミランダ・カーのごとく絶世の美女が、
波音ひとつ立てずにあらわれたではありませんか!
彼はおどろきのけぞり、そのまま後ろに倒れ、
その場から動くことも、声を発することもできないでいると、
その美女が語り掛けてきました。
「アナタガオトシタノハーッ、ジュウナジンセーイデスカァー?」
「ミランダ・カーだけに・・・カタコトなのかっ!」
という彼の心の声はおいといて流暢な日本語に訂正すると、
「あなたが落としたのは、自由な人生ですか?」
その美女はそう言いました。
正直ものの彼は、
「いいえ、違います」
と答えました。
「そうですか・・・」
美女は言うと、湖のなかにしずみ、
またすぐに戻ってきてこう言いました。
「では、あなたが落としたのは、この10億円ですか?」
このときばかりは美女じゃなくお金に目が行ってしまった彼・・・
「おおおおお、おカネーーーっ!!」
一瞬気を取り乱した彼でしたが、
すぐさま我にかえり、
段然とした態度でこう言いました。
「いいえ、違います(キリッ)」
麒麟の川島ばりの表情とバリトンボイスが決まった!
しかし美女スルー。
「そうですか・・・」
またそう言うと、
さきほどとおなじくサーッと湖にしずんでいきました。
彼がスベッた空気をかみしめていると、
5秒と経たないうちに戻ってきてこう言いました。
「では、あなたが落としたのは、会社での昇進話ですか?」
「ソゥレーーーーイ!!」
卓球の張本選手のようなおたけびを喰い気味に彼があげると、
ミランダ・カー似の美女はニッコリと微笑んで、
「これからも努力をつづけ、真面目に働けば、
きっとそのうち昇進できますよ^^」
そう言い残し、みたび湖にしずんでいきました。
そのとき彼は思い出しました。
「あ、コレ、なんか聞いたことあるやつだな。
もしかして全問正解しちゃった系?
昇進もできて、
自由な人生もお金も、
ぜんぶ手に入っちゃう系?」
そんな彼の期待とはうらはらに、
美女がふたたび水面(みなも)の上に姿をあらわすことは、
二度とありませんでした。
「こんなことなら、せめて電話番号聞いとけばよかった・・・」
彼はトボトボと公園をあとにしました。
そのごの彼
美女との出会いを何かのお告げだと信じ、
今まで以上に仕事にはげむようになりました。
そして数年後、望みどおり見事昇進を果たしました。
しかし、たいして給料は上がらず、
10年後には昇給も止まり、
背伸びして借りてしまった住宅ローンの返済に追われ、
老後の貯金も満足につくれないまま、
スズメの涙の退職金も、
定年を迎えた直後に離婚を切り出してきた妻に財産分与で奪われ、
貧しく寂しい老後をおくることになったとさ・・・
「時を戻そう」
(美女が微笑み消えた瞬間に)
美女と彼とのやりとりをこかげから盗み見ていた、
とある男がいました。
彼はさきほどの彼とおなじく湖に散歩に来ていた、
同年代のサラリーマンです。
(ここからはさいしょの彼を「佐藤さん」
覗き魔の彼を「鈴木さん」と呼ぶことにしましょう)
「いや全国名字ランキングのトップワンツー常連か!
ってか覗き魔じゃねーし。」
という覗き魔の心の声はさておき、
佐藤さんと美女とのやりとりを見ていた覗き魔はこうおもいました。
「あの男、正直ものだったのに、
けっきょく何も起こらなかったな。
童話みたいなことが起こるほど、
現実は甘くないってことか。
それなら電話番号くらい聞いておけばよかったものを・・・」
そうおもったところで、覗き魔はひらめきました。
「待てよ・・・
もしかしてらあの男をマネて転んだら、
俺もあの美女に会えるんじゃないか?」
ものは試し。
佐藤さんが公園をあとにするのを確認してから、
覗き魔は佐藤さんを真似て、
派手に転んでみました。
ドスンッ!ドゴーーッッッ!!
「アイタタタタッ!!」
すると、佐藤さんのときとおなじように、
覗き魔の体内から実体のない丸い何かが飛び出し、
すぐに実体化したかとおもうと、転がって湖のなかにしずんでいきました。
覗き魔だけにいやらしい顔で湖を現き込むと、読みどおり、
湖からミランダー・カーがあらわれました。
覗き魔は、カーちゃんが何か言いかけたのを制してこう言いました。
「電話番号おしえてくださーーーい!!」
「イヤデスゥーーーーー!」
「アババーーーーー!!」
卑しき覗き魔の恋が0コンマ何秒かで散ったその矢先、
カーちゃんは言いかけていたことを述べました。
「あなたが落としたのは、自由な人生ですか?」
今や卑しい覗き魔の鈴木さん。
しかし昔からそうだったわけではありません・・・
もとい、
鈴木さんは佐藤さんと違って、
あまり仕事熱心なサラリーマンではありませんでした。
とはいえ、入社してからの数年間は違いました。
みずからの明るい未来に、目を輝かせて、
仕事に熱中していました。
なんでも器用にこなす鈴木さん。
その持ちまえの器用さを活かし、
同僚の2倍も3倍もの仕事をこなし、
上司や同僚からは評価され、
充実した会社生活を送っていました。
しかしあるとき、
意図せず知ってしまったのです。
自分よりも全然仕事のできない同僚が、
自分よりも良い給料をもらっていることを!!!
(しかも自分よりあとに入社した後輩でした)
その同僚と鈴木さんとの給料の差は、
「学歴」によるものでした。
もちろん、
学歴によって給料に差があることを、
知らなかったわけではありません。
しかし、
「10年も良い成績をのこしてきたんだから、
学歴の差なんて逆転しているだろう」
鈴木さんはそうおもっていたのです。
ところが、現実は違いました。
このときを境に、鈴木さんは覗き魔となり、
覗きに興じるように・・・
ではなくて、
このときすべてを悟ったのです。
「仕事ができるかどうかなんて関係なく、
この先も努力が報われることはない」
と。
「たしかに、あと10年も努力しつづければ、
学歴の差はひっくり返せるかもしれない・・・
でも、それが達成できたからといって何なのだ?
何が変わる?
そんなことを目標にしてていいのか?
そもそも俺は、なぜ働いてる?」
この頃から鈴木さんは、
「働く意味や人生の目的」について考えるようになっていきました。
なんで理不尽な上司の命令を聞かきゃいけないのか?
会社のクソみたいなルールにしばられて、
髪型、服装を自由に選べないなんておかしくないか?
ロクに仕事がないときでさえ、
無意味に長時間労働させられるのは変じゃないか?
このまま順当にいけば管理職になるものだとおもっていたけど、
よく考えたら管理職になっても微々たる昇給しかしないし、
やりたくもない仕事が増えるだけじゃないのか?
何が楽しくて、
週に5日も会社に来ているのか?
もう何年も前から、
つまらないと感じながら仕事をしていたじゃないか・・・
そんな苦悩や葛藤が、
「あなたが落としたのは、自由な人生ですか?」
というカーちゃんの言葉でふいに呼び起こされ、
鈴木さんの脳内でシナプスが結合し、ある考えに帰結しました。
「そうだ、俺は・・・自由な人生を送りたかったんだ!!」
その考えはそのまま、
鈴木さんの口を突いて出ていました。
それを聞いたカーちゃんは、
ニッコリと微笑んで湖にしずんでいき、
そしてすぐにまた姿をあらわしました。
よく見るとカーちゃんの手には、
小さな紙切れがにぎられていました。
「これはもしやアレか、アレなのか?
電話番号なのか!?」
「その答えはこのなかに・・・」
カーちゃんは紙切れを鈴木さんに手渡すと、
音も立てず湖の底へと消えていきました。
綺麗に三角に折りたたまれた紙切れを、
鈴木さんはドキドキしながら開きました。
そこにはこう書かれていました。
「鈴木さんの気持ちはうれしいの。
でもゴメンなさい。
その気持ちには応えられないわ。
でも鈴木さん、言ってたじゃない?
自由な人生を生きたいって!
そのお手伝いなら、
きっとしてさしあげられるわ。
つづきはウェブで⇒URL」
「これはもしやアレか、アレなのか?
すごーく手の込んだ、あらての詐欺なのか!?」
疑念を晴らすすべもなく、
かといって湧いてくる興味を退けることもできず、
鈴木さんはスマホのブラウザを開き、URLを入力しました。
すると動画が流れはじめました。
動画のなかで話していたのは、
カーちゃんではなく、
得体の知れない「をとこ」でした。
その得たいの知れないをとこに、
鈴木さんは不覚にも目を奪われてしまいました。
「あうッ・・・をとこなのにッ!!」
正確に言うと、「をとこに」ではなく、
その後ろに立っていた「ホワイトボードにの言葉に」、でした。
そこにはこう書かれていたからです。
「1日3時間の経営でも、
1年以内に1億円事業を創る“時短起業”」
欲求(自由な人生を生きたい)をかなえるための手段としては、
これほど適したものはないと直感した鈴木さん。
カーちゃんにフラれた心の痛みも忘れ、
寝る間も惜しんで、
取りつかれたように動画に食い入りました。
「ボルルルルルルッ」
ノンストップで動画を見終えた鈴木さんは、
ドラッグでトリップしたかのように瞳孔が開き、
心拍数があがり、
その場で武者震いをしていました。
そのときまわりに誰もいなかったのが救いです。
客観的に見て彼は、ただの変態でした。
鈴木さんはなぜ、変態の様相を呈していたのか?
それは、鈴木さんが動画を見て、
脳内成功しちゃってたからです。
「1億円はさすがにアレだけど、
今と同等・・・いや、
月100万くらいなら俺でもイケる!!」
と・・・。
その脳内成功の導きにしたがい、
鈴木さんは本業のかたわら、ビジネス(副業)をはじめました。
それから数年後・・・
サラリーマンのとき以上の収入を得られるようになった鈴木さんは、
ついにサラリーマンを辞め、独立しました。
会社のルールにしばられることはなくなったので、
サラリーマンを辞めた直後、
一度やってみたかった金髪に。
毎日決まった時間に起きる必要がなくなったので、
めざましをかけず就寝。
翌日の体調を気にする必要もありません。
徹夜でゲームをしたり、
ドラマやアニメを一気見したりすることもしばしば。
買い物は、値札を見ずにするようになりました。
掃除や炊事、洗濯など、
面倒なことはお金を払って業者に依頼。
気の合わない同僚・上司と、
毎日顔を合わせたり、
いっしょに仕事をすることもなくなり、
精神的なストレスは激減。
興味のあること、
好きなことだけを仕事にすればいいので、
熱中して取り組むことができ、
売上げはどんどん伸びていきました。
誰かに雇われていないので、
必要経費をのぞいた利益は、全部自分の懐へ。
気づけば鈴木さんは、
働く時間を自分でコントロールできる自由と、
「つかってもつかっても残高が減らない!」
と感じるレベルの収入を得るようになっていました。
あとは彼女さえいれば・・・
そう考えていた矢先、
運命的な出会いが!!
あのミランダ・カー似の美女と、
街なかで再会したのです!!
「この機を逃すまい」と、
鈴木さんから猛アプローチし、
2人は交際を開始。
ビジネスで成功する過程で、
人間的なステータスも爆上がりした鈴木さんに、
ミランダ・カー似の美女は、
内面から惚れ込んでいきました。
その2人は、めでたくゴールイン。
子どもも生まれ、
ミランダ・カー似の美女は、
正真正銘の「カーちゃん」になりました。
お金の不安がまったくない2人は、
精神的余裕がたっぷりあり、
子どもが巣立ったあとも、
まわりがうらやむほど、
それはそれは仲良く暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
佐藤さんと鈴木さん、
対極な人生を送った2人。
2人の人生の分岐点は、どこにあったのでしょうか?
ここからはおふざけなしでいきます。
「会社での努力が報われなかった」
という点では、2人ともおなじですね?
しかし、その事実に気づいてからの対応は分かれました。
佐藤さんは、
そのまま会社で努力しつづけ、
サラリーマン人生をまっとうしました。
鈴木さんは、
会社で努力しつづけることに疑問を感じ、
自分の内面と向き合い、
秘めたる欲求に気づき、
その欲求を満たすために行動しました。
その結果、独立して自由な人生を送れました。
佐藤さんのようにサラリーマン人生を送りつづけることが、
必ずしも不幸だとは言いません。
独立するよりも、
組織で働くことのほうが合ってる人もいるからです。
しかし佐藤さんのような「上昇志向のつよい人」は、
努力が報われない組織で働きつづけるべきではありませんでした。
ご褒美もなく頑張りつづけるなんて、
そんな苦しいことはないですからね。
上昇志向のつよい人が長く会社組織にいると、
「管理職になること」
が人生の目標になりがちです。
なぜなら会社では、
達成しがいのある目標が、
それしかないからです。
しかしその目標を達成したところで、
人生は良くなりません。
上からはプレッシャーをかけられ、
下からは不満を言われ、
板挟みになり精神的負担が増え、
やらなければいけない仕事が増え、
(しかもそれはたいていやらなくていい仕事)
出なければいけない会議が増え、
(しかもそれはたいてい出なくていい会議)
それでいて、給料はたいして上がらない。
これってあきらかに、
メリットよりデメリットのほうが多くないですか?
そして「管理職になること」を目標にする最大のデメリットは、
「その目標を達成するまでに、10年以上かかる場合が大半」
ということです。
上昇志向のつよい人は、
「壁のぼりたがり」な人。
むずかしいこと、時間がかかることのほうが、
「やりがいがある」
と感じます。
それは良い特性なのですが、
のぼる壁を間違えたときの損失が大きい!
達成しても得られるものは少ない・無いこと
(たとえば管理職を目指すこと)に、
長年努力を捧げ、
その結果時間をムダにしてしまうからです。
「人生にムダなことなんてない」
そう言えば、
すべてが意味のあることにおもえますが、
これは“キレイゴト”です。
ムダなことはムダなんです。
「(おもに会社で) 人生の多くの時間がムダになる」
ことは、多くのサラリーマンにとって真実です。
これにいち早く気づき、そして行動した人だけが、
頑張っても報われない“ラットレース”から抜け出せるのです。
- 昇進は望んだが、
自由な人生は望まなかった
(望んでいたかもしれないが、行動にうつさなかった)佐藤さん
- 仕事への熱意を失い、昇進も望まなかったが、
自由な人生を手に入れるために行動した鈴木さん
結果的に「しあわせな人生」を手にしたのは、
どちらでしょうか?
あなたが僕とおなじ価値基準を持っているならば、
それは鈴木さん、ですよね?
「管理職になるかならないか?」
ではなく、
「独立するかしないか?」
でもなく、
「どうしたらしあわせな人生を送れるか?」
を問うことが大事です。
そしてその答えがハッキリしたら、
そこへ向かって、努力のベクトルを合わせなければいけません。
たとえば、
会社ではしあわせな人生を送れないと気づいたなら、
独立するために頑張らないといけないのです。
この物語でつたえたかったテーマは、
「望んだものは手に入り、
望まないものは絶対に手に入らない」
ということ。
そうです。
自由な人生・・・
ひいては、しあわせな人生というのは、
それを望み、何かしら行動にうつさなければ、
未来永劫手に入ることはないのです。
逆に、望み、行動にうつしさえすれば、
1年後か、2年後か、数年後かは人それぞれですが、
かならず手に入れることができます。
人間には、ほかの動物にはない、
「生きる目的を見出し、それを達成する」
という、“自己実現”の能力がそなわっているからです。
ところが、その能力をつかわせず、
忘れさせてしまうものがあります。
それは、「会社」です。
1日のうちの大半、僕らをオフィスに閉じ込め、
考える気力をなくさせ、
夢見ることも忘れさせ、
会社から帰ったあとの時間や休日は、
会社のストレス発散に浪費させられ、
会社と自宅とを往復するだけの、
マシーンのような存在に変えてしまうからです。
そんな日々が、「40年間もつづく」ことを、
当たりまえに受け入れるようになります。
苦痛だと気づいたとしても、
「この苦しみから解放されるのは60歳過ぎ」
だと、疑いもしません。
これって、しあわせな人生ですか?
そうでないなら、日々の行動を変えなければいけません。
望み、行動しさえすれば、
上記のような「搾取型の労働」とは、数年のうちにお別れできるのですから。
「金の斧」
という有名な童話では、マジメなきこりが、
川からあらわれた女神からの問いかけに正直に答え、
落とした鉄の斧のほかに、金・銀の斧を手にするという、
「マジメで勤勉な人は報われる」
的なメッセージ性のあるストーリーです。
しかし、現実のサラリーマン社会では、
その真逆です。
手を抜き、サボり、
仕事がまるでできない社員が得をし、
手を抜かず、マジメに仕事をし、
ほかの社員の2倍も3倍も仕事をこなす社員が損をするようにできています。
優秀であればあるほど、
損をする度合いも大きくなってしまいます。
なぜなら、
公平ではなく、平等に給料は分配されるからです。
どんなに頑張ろうと、
どんなに成果をあげようと、
給料は平等なのです。
けっして、公平に分配されることはありません。
もし公平であるならば、
ほかの社員の2倍も3倍も仕事をしている社員は、
2倍、3倍の給料をもらっていてもおかしくないはずです。
「今自分は、しあわせな人生を送っているか?」
「しあわせでないとしたら、
どうしたらしあわせになれるか?」
これらを問いかけ、
公平(努力が報われる)でしあわせな人生が送れるように、
行動を変えていきましょう!
公平でしあわせな人生を送るであろう、
もう1人のサラリーマンの話
鈴木さんとカーちゃんとのやり取りを、
公園のベンチに座っていて偶然目撃した、
もう1人のサラリーマンがいました。
スタバのコーヒーをチューチューすすりながら、
ぼんやりと物思いにふけっていると、
視界の端に何かをとらえました。
そいつは身なりこそサラリーマンっぽいものの、
おおよそ変態でした。
地面に横たわっていたかとおもうと、
とつぜんムクッと起き上がって、
にやにやと怪しい顔で、
水面を見つめていたからです。
しかしつぎの瞬間!!!
とつぜん湖から、
ミランダ・カー似の美女があらわれたではありませんか!
しかもその美女から、
何かのメモを受け取った様子のかの変態。
その内容が気になって気になって仕方がありませんでした。
「何かのお告げか?
いや・・電話番号なのか?
電話番号なのか!?」
と。
「このままでは気になって、
帰っても眠れないだろうな。」
変態が公園を去るのを待ってから、
さっき美女があらわれた場所へと向かいました。
遊歩道をウロウロしたり、
横たわってみたり、
湖を覗き込んだりしてみましたが、
何も変わった様子はありません。
(一連の行動をはたから見れば、
あきらかに不審者でした)
あきらめて帰ろうとしたそのとき。
段差に靴の先を引っかけて、
派手に転んでしまいました。
バコッ!ドゴゴォォーーッ!!
「アイトゥトゥトゥ!!」
その拍子に体内から透明な丸い何かが飛び出し、
水晶玉のような実体を帯びたかとおもうと、
そのまま勢いよく湖のなかに転がっていってしまいました。
「自分のなかの、何かたいせつな一部を失ってしまったかも?!」
そう感じて焦って湖へ駆け寄ると、
視界に飛び込んできたのは、
水面に浮かぶ“あの美女”でした。
美女は言いました。
「アナタガオトシタノハーッ、ジュウナジンセーイデスカァー?」
「カタコトのおかわりはいらねえワィ!」
ではあらためてまして。
「あなたが落としたのは、自由な人生ですか?」

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